さて、まずは、だ。 狛音の要求の中でおそらく1番実現が難しそうなミッションを遂行すべく、俺は早朝の空の下に降り立つ。 部活の朝練あるからいつも通りの時間ではあるんだけど。 俺は緊張した足どりで佐木原家へと足を向ける。 佐木原家の前でインターホンを押すのを迷いあぐねていると、後ろから無機質窮まりない声がふりかかった。 「どいて下さい」 清里 阿李が現れた!!