屋敷に着き、まずは大殿と京の御前様にご挨拶に伺います。 「父上、母上、お久しぶりにございます。 只今、沼田より到着致しました。」 殿の言葉にあわせて、私も頭を下げました。 「うむ、大儀である。 それより、孫じゃ。 早うまんと源之助に会わせよ。」 「は。」 殿は侍女を介して二人を呼びました。 まんはユキに、源之助は乳母となった侍女のろくに抱かれてやって来ました。 ユキとろくは、子供たちの上洛について、京に上っていたのです。