ぼくは君を待っている。

君の辛さをほんの少しでも感じたくて

ただひとりしとしとと降り続く

この雨の中で……。



ぼくが出来る事と言えばただ能天気に

愚かしい言葉を吐くだけだけれど

そんな事でも

ほんの少しでも

最早気のせいだとしても

君の生きる力の足しになればと

言の葉を振り絞る。



ぼくは夜の優しさに似た君を待つ

『待宵草』


例え君が触れてくれなくても

ぼくの手が届かない遥か彼方に在っても

君を待つ

『待宵草』


降り続く雨が

ぼくの涙だって事を君は知りもしないけど

君を待つ

☆彡