このまま何事もなく、この部屋を出るつもりだったのに。 今こうして、薬は彼の手の中にある。 「自分で買ったのか?」 うん、と頷く。 「また………。」 死のうと思ったのか?と言わない彼は今にも泣きそうな顔をしていた。 どうして、私のことなのに。 あなたがそんな顔をすることないのに。 彼の表情が私の冷静な心を揺さぶった。 やめて、やめて。 これ以上…私は優しくされる資格はないの。 私は、そんな人間じゃないの。