遠くて気づかなかったけど、彼の立っている場所はお姉ちゃんのお墓の近くみたい。 それにしても、あの人…。 「う…そ……。」 そこにいたのは、病室でいつも私を支えてくれた人。 「小波さん?」 立ち上がってこちらを見ている彼は… 「片岡…さん…。」 私がずっと会いたかった人。