ウチは、ボンヤリと床に転がるガルシアを見た。
(…や、やってしまった)
悪い癖だ。
ブチ切れると、どうして良いか解らずに、暴力的になってしまう。(今の所負け無し)
しゃがみ込み、ガルシアを揺らす。
(打ち所が悪く無きゃ良いんだけど…)
「ガルシアさん、ガルシアさん」
ガバッと、前触れなくガルシアが起き上がった。
「海賊団結成以来無敗の、“東風の旅団”キャプテンの俺を倒すとは…あんた、なかなかやるな」
(結構イイトコロに決まったような気がしたけど…復活早っ)
起こそうとしておいて何だけど、実は起き上がると思って無かったウチは、かなりビックリした。
「でっ。俺の恋人の名前、聞いてもいいかな?」
ガルシアを起こそうと、しゃがみ込んでいたのが災いして、逃げ遅れた。
ウチの肩に、ガルシアの逞しい腕が回っていた。
ぐっと、ガルシアに肩を引き寄せられる。
(わ、ま・また…)
覗き込む、海色の瞳から、目が離せなくなる。
海にチラつく、甘さと熱。
(クラクラ、する)
勘弁してほしい。
「海(カイ)で…す…」
名前を呟くのが精一杯。
ウチはそのまま意識を失ってしまった。
(…や、やってしまった)
悪い癖だ。
ブチ切れると、どうして良いか解らずに、暴力的になってしまう。(今の所負け無し)
しゃがみ込み、ガルシアを揺らす。
(打ち所が悪く無きゃ良いんだけど…)
「ガルシアさん、ガルシアさん」
ガバッと、前触れなくガルシアが起き上がった。
「海賊団結成以来無敗の、“東風の旅団”キャプテンの俺を倒すとは…あんた、なかなかやるな」
(結構イイトコロに決まったような気がしたけど…復活早っ)
起こそうとしておいて何だけど、実は起き上がると思って無かったウチは、かなりビックリした。
「でっ。俺の恋人の名前、聞いてもいいかな?」
ガルシアを起こそうと、しゃがみ込んでいたのが災いして、逃げ遅れた。
ウチの肩に、ガルシアの逞しい腕が回っていた。
ぐっと、ガルシアに肩を引き寄せられる。
(わ、ま・また…)
覗き込む、海色の瞳から、目が離せなくなる。
海にチラつく、甘さと熱。
(クラクラ、する)
勘弁してほしい。
「海(カイ)で…す…」
名前を呟くのが精一杯。
ウチはそのまま意識を失ってしまった。