制服のニオイは恋の予感

俺はフェンスに背中を当てた


「こうして話すの…私が告白した時以来だね」


竹下は俺の隣に来て同じようにフェンスにもたれた


どう話せばいいか…昨日寝る前に散々考えてみたのに、いざとなったら言葉が出ない


でも…遥の為だ


そう思って言おうとした時、竹下の方から話しかけてきた


「藤澤君、はるとは上手くいってんの?」


「まぁ…あまり前と変わんねぇけど」