不安になりながらも玄関の前で待つ


しばらくして出て来た大貴は右手を後ろに隠していた


「手!」


「は、はい!」


私は右手を差し出した


チャラ…


リングにチェーンが通されている


「こうして首から下げとけ。いつも俺を思い出せるだろ(笑)」


「え、でもせっかくリングなんだし…」


指にはめたいのが乙女心だよ


つい唇を尖らせてしまう


「ん?またキスしてぇの?」