カラオケに着くと、チカ達が先に着いていた。


「お前ら、おせぇよ」


笑いながら文句を言うミっくんに、シュンくんが"わりぃ"と、舌を出す。


「よかったね、二人とも」


手を繋ぐ私達に気付いたチカが、声をかけてくれた。


「仲良くやれよ」


続くトシの言葉。


「おう、まかせろって」


シュンくんの力強い返事に、嬉しくなる。


「みんな、ありがとうね」

「よし、絵里奈。何かおごれ」


そう言って、両手を差し出すミっくん。


「バーカ」


言い合う私達に、シュンくんが声をかける。


「おい、ミツル。俺の彼女イジメんなって」


そう言って、私の肩を抱き寄せた。