待ち合わせ場所に着き、見慣れた後ろ姿を見つける。


「シュンくん」


私の声に振り返る彼。


「おー、明けましておめでとう」

「おめでとう。今年もよろしくね」


1年が始まる今日、私はシュンくんと居る。

意識をしだしてから、日に日に彼を好きになっていく自分に気付いた。

佳祐を忘れられたわけじゃないけど、連絡が来たら嬉しいし、早く会いたいと思うんだ。


「てか、やべぇ」

「え?」

「超ーかわいいんだけど」


笑って言う彼に、私は耳まで熱を持つ。


「何言ってんだか」


そう言いながらも嬉しくて、私も笑った。

照れる私の耳には、シュンくんからもらった星のピアスが光る。