わたしが事態を飲みこめずにいると



「あんまり学校であたしに関わらない方がいいんじゃない?」



サツキちゃんが心配げに口を開いた



「ハルちゃんにまで悪い噂立つよ?」



あ…



そういえば

麻由子が言ってたっけ



サツキちゃんの

良くない噂



でも



「わたし気にしてないよ」



「え?」



サツキちゃんが目を丸くする



「人にどういうふうに思われたって

わたしサツキちゃんのこと好きだもん。

仲良くしたいもん」



「ハルちゃん…」



サツキちゃんの顔が笑顔に変わって



「ほんといい子!!大好きっ」



またわたしをぎゅうっと抱きしめてくれた



もちろん視線は集めてしまったけど

そんなこと関係ないよ



「だからちゃんと学校来てね?」



わたしが言うと



「………うん」



「何?今の間は」



知らんぷりのサツキちゃん