沈黙をやぶったのは 潤だった 「谷、説明しろ」 低く 静かな声 でも 怒りに満ちているのが 怖いくらいに伝わってくる それなのに 「説明って?」 谷君は 気にする様子もなく いつも通り 潤が拳を強く握るのがわかった 「てめぇ… ハルちゃんにどれだけ心配かけたと思ってるんだ? それなのに… 彼女ほっといて 他の女と一緒にいるって… どういうことだって聞いてるんだよ!!」 おさえきれなくなった 潤の怒り 谷君 なんて答えるの?