シンシンと降り続ける雪。
暗い道を足元に気をつけながら、シンボルともいえる大観覧車に到着した。
闇で覆われるアトラクションは、お化け屋敷なんて目じゃないほど恐怖すら感じる。
「…はあ、…誰もいない……?」
目を凝らしながら、辺りを見回してみるものの人気がない。
もしかして、彼女も知ったのだろうか。
“彼”が、もういないことに───
腕時計のライトをつけて時刻を確認する。
秒針が、ちくたくと進み、長針と短針とすべて重なった。
「……所詮、間違いか…」
そう思って振り向いたときだった。
「───ユキくん?」
懐中電灯を片手に背の小さな女の子が、現れた。
知らないけれど、知っている。
君の声が、何度も頭で繰り返された。
「やっと……会えた…」
俺の、本音だった。
.
暗い道を足元に気をつけながら、シンボルともいえる大観覧車に到着した。
闇で覆われるアトラクションは、お化け屋敷なんて目じゃないほど恐怖すら感じる。
「…はあ、…誰もいない……?」
目を凝らしながら、辺りを見回してみるものの人気がない。
もしかして、彼女も知ったのだろうか。
“彼”が、もういないことに───
腕時計のライトをつけて時刻を確認する。
秒針が、ちくたくと進み、長針と短針とすべて重なった。
「……所詮、間違いか…」
そう思って振り向いたときだった。
「───ユキくん?」
懐中電灯を片手に背の小さな女の子が、現れた。
知らないけれど、知っている。
君の声が、何度も頭で繰り返された。
「やっと……会えた…」
俺の、本音だった。
.


