そして達郎に軽く頭を下げて【争いの樹】の下から立ち去った。
達郎は江川の後ろ姿を、ずっと眺めていた。
「エリートってのも大変だな」
校舎の陰から姿を現わした秀昭が、達郎の横に立った。
「兄さんだってエリートだろ」
「俺はエリートなんかじゃないぞ」
「国家試験通ったキャリアがなに言ってるのさ」
「俺はただ単に変わってるだけだ」
「自覚あったんだ」
「やかましい」
秀昭は弟の頭を軽く小突いた。
「学校には話をしておいた。後のことは任せろ」
「頼んだよ兄さん」
「しかしなんだ、父さんの言う通りになったな」
秀昭は感心した様子で腕組みをした。
「俺より上手く事件を解決しちまいやがった」
「たまたまだよ」
達郎は首を振った。
「運が良かっただけさ」
「いや、父さんから聞いたぞ」
そう言って今度は、秀昭が首を振った。
「お前、家で事件の報道をみると、推理してみせるそうだな」
「たまに、ね」
達郎は江川の後ろ姿を、ずっと眺めていた。
「エリートってのも大変だな」
校舎の陰から姿を現わした秀昭が、達郎の横に立った。
「兄さんだってエリートだろ」
「俺はエリートなんかじゃないぞ」
「国家試験通ったキャリアがなに言ってるのさ」
「俺はただ単に変わってるだけだ」
「自覚あったんだ」
「やかましい」
秀昭は弟の頭を軽く小突いた。
「学校には話をしておいた。後のことは任せろ」
「頼んだよ兄さん」
「しかしなんだ、父さんの言う通りになったな」
秀昭は感心した様子で腕組みをした。
「俺より上手く事件を解決しちまいやがった」
「たまたまだよ」
達郎は首を振った。
「運が良かっただけさ」
「いや、父さんから聞いたぞ」
そう言って今度は、秀昭が首を振った。
「お前、家で事件の報道をみると、推理してみせるそうだな」
「たまに、ね」


