luna:はい。本当に
luna:事件のことを?

BOW:詳しく教えて
BOW:あ・げ・る☆
BOW:じゃあ楽しみに
BOW:してるわね♪
BOW:(^з^)-☆Chu!!


――――――――――

「BOWさんが退室しました」というメッセージを見ながら、達郎は首をひねった。

【BOW】と名乗った人物は完全に【luna】が達郎だと確信してるようだ。

でなければああも一方的にしゃべるはずがない。

なにはともあれ、思わぬところから事件の手がかりがつかめそうだ。

しかし事件発生時のことを詳しく知る人物とは?

まさか4人組の誰かが接触してきた?

達郎は唇を尖らせた。

なにか引っかかる物を感じていた。

【BOW】との先ほどのやり取りを思い浮かべる。

「【BOW】か…」

そうつぶやいた時、達郎の脳裏にある人物の名前が浮かんだ。