「待ったか、達郎」
達郎が席に座ってきっかり1時間後、1人の青年が店に入ってきて、少年の向かいに座った。
彫りの深い、精悍な顔つきをしている。
幼さを残した柔和な顔だちの達郎とは、対称的だった。
「待ったけど、別に気にしなくていいよ」
達郎は一時の友としていた文庫本を閉じた。
青年はテーブルに置かれた文庫本を見ながら苦笑する。
「お前ぐらいの年齢の男ってのは本には見向きもしないんだけどな」
「そりゃ偏見だよ」
「学校で変わり者扱いされてないか、達郎?」
「兄さんに変わり者扱いされるのは心外だな」
達郎は笑みを浮かべたがその口調には抗議の色が強かった。
「普通、刑事はアルマーニのスーツなんか着ないよ」
達郎にそう指摘され、警視庁捜査一課所属の月見秀昭は「そうか?」という顔をした。
「似合ってるとは思うんだが…」
「論点がずれてるよ」
達郎は苦笑した。
達郎が席に座ってきっかり1時間後、1人の青年が店に入ってきて、少年の向かいに座った。
彫りの深い、精悍な顔つきをしている。
幼さを残した柔和な顔だちの達郎とは、対称的だった。
「待ったけど、別に気にしなくていいよ」
達郎は一時の友としていた文庫本を閉じた。
青年はテーブルに置かれた文庫本を見ながら苦笑する。
「お前ぐらいの年齢の男ってのは本には見向きもしないんだけどな」
「そりゃ偏見だよ」
「学校で変わり者扱いされてないか、達郎?」
「兄さんに変わり者扱いされるのは心外だな」
達郎は笑みを浮かべたがその口調には抗議の色が強かった。
「普通、刑事はアルマーニのスーツなんか着ないよ」
達郎にそう指摘され、警視庁捜査一課所属の月見秀昭は「そうか?」という顔をした。
「似合ってるとは思うんだが…」
「論点がずれてるよ」
達郎は苦笑した。


