凄く凄く今の自分が大嫌い。
こんなにわけわからなくなるくらいに悩んでて。


なんなのかな?モヤモヤ.
どうしてかな?イライラ.あたしはどうしたの?

「んも----わくわかめ---っっ!」

あたしは自分の発した言葉に思いっきり笑った。
あたし...おかしくなっちゃったかも?

あたしは携帯を開いてみた。
<<15:48>>

こんなにも時間が過ぎていた。
うじうじ立ち止まってるだけでこんなに一日使ったなぁ。


~~♪<<母>>

ディスプレイに表示されたのは珍しい漢字だった。

とっさに電話にでる。
「もしもし?」

「もしもし~?爽嘉?」

久々の母の声。そしてあたしの名前。

「久しぶりだね^O^!どうかしたの?」

「爽がちゃんとサボらずに頑張ってるのかな?って!ほら~一人だしね?
ママだって心配なのよ!」

本当の名前を呼ばれるたびになんだかふわふわする。

「ありがとうね!今の名前は美優なんだからっ♪んで?」

「あ!用件は、翠のことなのよ!」

翠?翠か!あーわかった。

「翠が、つい最近入院してね?良かったらお見舞い来てほしいって言ってるのよ」

「かけあってみる!ばいばい!」

一方的に電話をきった。
<<良かったらお見舞いに来てほしい>>そう言った妹の気持ちを考えて。


全然姉らしいこともできてない。
仕事、仕事。そればっかりで。

良かったら>>なんて遠慮して来てほしいってストレートに言わないで。
我慢してる妹を想像した。


あたしは桜野さんに電話した----。