「あ〜!おいしかった!ごちそうさま、柳下君!」
「どーいたしまして」
結局、ご飯中は先輩と刹那さんが会話をして、私はあまり食欲がなくて、ちょこちょこ食べるだけだった。
「なんだ瑠華、食欲なかったのか?」
「い、いえ!…おいしかったですよ!」
「お前、さっきから様子変だぞ?」
「そんな事ないですよ!」
「あ…そうか…なるほどな〜」
そう言うと刹那さんは、私と先輩の顔を交互に見た。
「ん?どうかした?柳下君」
「なんなんですか刹那さん、そんなニヤニヤして」
「いや、瑠華も女なんだな〜って」
「はい?」
「まぁまぁ、ゆっくりしていけよ」
そう言って刹那さんは、食器を持ってキッチンへ向かった。
私と先輩は、訳がわからず、お互いに顔を見合わせた。



