*パパはヤンキー高校生*






「そこ、座ってろよ」


「お邪魔しまーす!」


「瑠華も座ってろ」


「は、はい…」




そう言って刹那さんは、キッチンの中へ入って行った。


「瑠華ちゃんのご両親は忙しい方達なんだねぇ」


「えぇ、まぁ…」



帰り道、何を思ったか刹那さんが、私たちの家庭について先輩に説明していた。


私の両親は出張が多く、一週間家をあけるのは当たり前のこと。

そして、それを心配した私の両親が、いとこの刹那さんをこの家に呼び、私の面倒を見てほしいとお願いいされた。


っていう設定らしい(涙)



これって、先輩に私たちの関係を勘違いされないようにって刹那さんがついた嘘なんだよね?

わざわざそこまでするのは、何でだろう…。