うそ…なんていうタイミング!
しかも、ちゃっかり名前呼んでるし!
「刹那って……あ!!」
突然、先輩が声をあげた。
「せ、先輩?どうしたんですか?」
「3組の柳下刹那君でしょ?!この間転校してきた」
「俺のこと分かるのか?さすがだな」
「分かるも何も、君は有名だからね!」
「有名?俺がか?」
「っそ、転校初日からバイクで登校して、確か…1年生の女の子にちょっかい出して…それから…そうそう、その金髪が何より目立つからね~^^」
先輩が、笑顔で刹那さんと会話している…。
怖く、ないのかな?
でも先輩は天然だしね…(汗)
って!!こんなこと思ってる場合じゃなーーい!!
この状況、やばいんじゃないの?!
そう思った矢先、、、、、
「あれ?でもさっき、「瑠華」って呼んでいたけど、知り合いなの?2人とも」
きたー!その質問!!
逆に気づくのが遅いよ先輩!!
先輩は、私と刹那さんを交互に見て、?顔になっている。
その質問に、もうなんて答えていいか分からない私がオロオロしていると、刹那さんが、私をチラっとみて呟いた。
「俺とこいつは……」
ま、まさか!言うの?!
「いとこ」
え?
い、いとこ…?
刹那さんまさか、空気読んだの?



