その答えは意外なもので…
「先輩?……あ~、あの日のアイツか?確か、5組の増田とかいう奴だよな?」
把握済みですか…(汗)
「そーです…」
「ああわかった。じゃ、夕飯いらないんだな?」
「え…いや…いらないわけじゃ…」
「は?デートじゃねーのか?なら、飯は家で食べんのか?」
「家で食べますよもちろん…」
「ああわかった。なら作っててやるから、あんま遅くなんなよ」
「はい……」
プープープープー……
私が返事したら、何も言わずに切った。
怒ってはないよね?
でも、私が先輩と一緒にいることに怒ってたんじゃないのかな?あの日。
あの…なんて言うのかな?
お父さんがよく、娘を心配するのと同じ感じで…
『ウチの娘に手を出す男は許さん!』って感じ?古いかな?
でも今は普通だった。
むしろ、夕飯の心配してたよね…。
よくわからない人だなぁ、やっぱ。
「瑠華ちゃん?」
「!!!」
背後からの声に気付き、後ろを振り向いた。



