「あの、どちら様ですか??」
目をパチパチさせながら聞いてみた。
「パパです」
「パパ??」
「ああ、パパだ」
「パパ・・」
「パパだ」
「私、お金なら間に合ってますから」
そう言って私は、玄関を開けた。
「あ、出口はこちらになってますので・・・」
「っておい。追い出すのか??お父様を・・」
「ですから、間に合ってます」
「ハァ・・・」
するとそいつは溜息をついて、深呼吸をした。
「?」
「如月瑠華、16歳高校一年生。」
何を言い出すんだ??この男・・・
「4月6日生まれのおひつじ座でO型。身長150cm、体重は軽め。」
え??なになになに??
なにこの人!!
私の情報なんで知ってるの?!
「あ、あの・・・」
「小さい頃、同じ幼稚園のタカ君に振られる。そしてその後、さらにタカ君に告白をするものの、撃沈。」
「ちょ、ちょっと!!」
何でタカ君の情報まで?!
それ、お母さんしかしらないハズですが?!



