「本当の話だったんだぁ…」
「私も、なんだか現実を受け止めなきゃいけないのかって思うと、ため息でちゃってさ」
「なんか、笑いごとじゃ済まされない話になってんだな」
「ちょっとりー君、笑いごととして今まで会話に入ってたの?」
「冗談冗談(笑)」
「ハァ…」
3人の間には、少し重い空気が流れた。
「ねぇ、こんな時にこんな話、ちょっとしづらいんだけどさ……」
その空気を、りー君が小さな声で破った。
「何?」
「いや…その~」
「何よ陸!私に隠しごとでもあるわけ?」
「そういう訳じゃなくて、実はさ……良汰先輩の事なんだけど……」
「増田先輩…のこと?」
「???」
私とゆっこは顔を見合わせ、お互い首をかしげた。
増田先輩のことって何だろう…。
気になるなぁ。
するとりー君が、私を見て口を開いた。



