「ただいまーー!」
勢いよくドアを開け、家の中に入った。
家の中は静か。
「なーんだ、結局帰ってきてないじゃん!所詮、俺が大黒柱なんて大口たたいてたけど、結局はこれじゃん!ま、その方がいいけどねっ」
~~♪ ~~♪
すると突然、電話が鳴った。
「はい!如月です!」
「……………瑠華?」
「?!…お、お母さん?!お母さんなの?!」
3日ぶりの、お母さんからの電話だった。
「ちょっとお母さん!!今まで何で連絡くれなかったの?!私がどんな目にあってると思うのよ~!!ってか、いきなりあんなやつと結婚なんて、相談なしに何でよ!」
次から次へと、お母さんに言いたいことが溢れてきた。
「落ち着いて?瑠華」
「落ち着いてって…言われても!」
「ええ、分かってるわ瑠華が言いたいことは…何もかもいきなり勝手に決めてごめんなさい…」
「ごめんなさいって…」
申し訳なさそうに言うお母さんを、あまり責めることは出来なかった。
「説明してよ…ちゃんと」
「わかったわ……刹那さんは、そっちにもう居るのね?」
「3日前に突然来たよ」
「そう…瑠華に言おうって思ったんだけど、瑠華に言ったら、絶対反対されるって思ったから…」
「そりゃそうだよ!あんな私と年が近い人!」
「だから言わないでおこうって決めたの…と言うより、刹那さんが言わないでほしいって…」
「刹那さんが……?」
お母さんは、刹那さんとのことを話してくれた。



