「じゃね、瑠華…ちゃんとパパと仲直りするんだよ?」
「その呼び方やめてよ~!それにあの人とは別に…」
「わかったから…大丈夫、俺たちは瑠華の味方だから!」
「り、りー君痛い…わかったからもう…」
放課後、りー君に肩をガシっと掴まれて、言われた。
昼休みから呆れてた私は、もう言い返す気力もなかった。
「じゃね!また明日!」
「うん!じゃーね!……ハァ、なんか疲れた」
独り言をつぶやいて、私も門から歩き出した。
仲直りって、別にたいした喧嘩じゃないし。
ってか、喧嘩したって、出ていったって、私には関係ないし。
まだ刹那さんが来てたったの3日くらいじゃない…。
たった3日でパパ扱いなんて、出来やしない。
それに、私はまだ……お母さんとの結婚を認めたわけじゃない!
「そうよ!それに、何であんなやつのせいで、私がゆっこやりー君から変な勘違いされてさ!もう何でなのよ!ったく!!!」
いつのまにか、そんな独り言を叫んでいた。
あんなやつに、私の人生つぶさせたくない。
それが私の本音………。
だったんだけど。



