「ねぇ、ねぇ!!好きな人は?」
「え・・ちょ・・あ、あの・・・・」
すると、近づいてくる猿鳶さんの頭を、刹那さんが掴んだ。
「そ、総長~・・・何するんすか~」
刹那さんは、タバコをひとふかしして言った。
「いいか?こいつには手出すんじゃねーぞ?」
「え・・・?」
「手出したら命ねーぞお前」
「うっ・・・わかりやしたよ~・・・」
なんか私・・・心臓うるさいんですけど~!!
今、私を守ったの?
不覚にもドキドキし、不覚にも、カッコいいと思ってしまった。
私は頭をブンブン横に振った。
「何やってんだお前?」
「い、いや別に・・・////」
「顔赤いぞ?熱でもあんじゃねーのか?」
「ないですないです!!私、部屋に行ってます!!」
私は、急いでリビングから出た。
「総長って、鈍感なんすっね」
「あ?」
「いや、何でも・・・」
そしてドンちゃん騒ぎは、夜中まで続いた。



