『この事は誰にも言わないでね』って、せっかくゆっことりー君に口止めまでしたのに、あの金髪不良は、ことごとく私を困らせる。
それは放課後。
「じゃ、瑠華はそのまま家に帰るの?」
「うん。寄り道したらたぶん殺される」
「え・・・・こわっ」
「だけど、何だかんだで瑠華も認めてるんじゃないの?」
「え?認めてないよ!!」
「じゃ、寄り道せずに帰って来いって言われた事守ることないじゃん」
「そ、それは・・・・後々問題にでもなったら嫌だし、どっちみち暇でやることないし・・・・」
「わかったわかった・・でも、気をつけなよ」
「え・・・?気をつけるって・・?」
「相手は、おばさんの再婚相手かもしれない・・・だけど、あんたと歳も近いし、なんてたって・・・男と女には変わりないんだからね!!あんた達は」
「・・・・・・・カァ////そんな事ないよ!!」
ゆっこは、不思議な笑みを浮かべてりー君と去った。
(私達がどうにかなるとでも言いたいの??まったくもう・・・・絶対ないんだから!!)
そんな事を心で思いながら、鞄に教科書を詰めた。
その時、全身に鳥肌!!
「な、何?!この嫌な予感!!」
"ガラー!!!"
「瑠華ーー!!帰んぞー」
「え・・・・うそ・・・・」
何で、わざわざ教室まで来るのよ!!!!!



