*パパはヤンキー高校生*




「先輩、今日はありがとうございました。そして…なんか、すみません。騒がしくて」

「ううん。楽しかったよ。俺のほうこそ、なんか変な勘違いしてごめんね」

「あれはもういいですよ!またご飯食べに来てくださいね」

「ありがとう、またご馳走してくれるならぜひ!」


にこっと笑った顔の先輩は本当に可愛くて、その私に向けてくれる笑顔の意味を少し理解出来ている私は、やっぱり嬉しいと思った。

私、先輩の事が本当に好きになってしまったんだろうか。

あの時の先輩の言葉と態度を知ってしまったから、そう心が動かされているのか。

一目ぼれと言うのはよく分からない。


けど、今日ちょっと驚いたのは、


先輩がとても純粋である事と……。


刹那さんに手を握られて密着された時に、先輩とは明らかに違うドキドキがあった事……。


自分でもびっくりしている。