この二人にこんなに血のつながりを感じさせられたことがあっただろうか? 驚きを通り越して感動すらした。 「いや、床でいい」 すでに床には机を挟んで葉月と同じように座布団が敷いてあった。 「えっと、えっと……何か飲みます?」 「さっき飲んだからいいよ」 「えっと、じゃぁ……」 「話、しない?」 いつまでも話を切り出さない睦月。 話しにくい内容なのかと思った。 「……冬くん、は」 めいいっぱいためてその言葉を放った。 「葉月が好き?」 ……は?