春夏秋冬



「あ……ふ、冬くん!」


いきなり睦月に呼ばれた。

驚いたと共に嬉しさが込み上げてきた。


「なに?」


睦月はあまり話し掛けてくれないから、結構嬉しかったりする。


いつも葉月のマシンガントークが炸裂してすぐに着いて解散するんだ。


睦月と話してる暇もないね。


「あの……家来るんだったら、あ、葉月との話が終わったらでいいの。あたしの部屋に来てくれます?」


呆然?

唖然?


驚いて言葉が出て来ない。


睦月、今なんて言った?