「ア〜キセ〜ンパ〜イ!!」

「わっ……!?」


廊下を歩いていると、キャッホーゥ!なんて言いながらあたしの後ろから抱きついてきた。

……中学の時の部活の後輩だ。


「は、葉月ちゃん!」

「えへへ〜」


いたずらっ子のように笑う葉月ちゃんは、人懐っこくて可愛い。


なぜだかあたしは他のみんなよりも絡まれる率が高い。


「今朝ね、秋先輩がなっちゃんと歩ってんの見ちゃった!」

「……なっちゃん?」


確か、今朝あたしと歩いてたのは……あ。


「ナツのこと?」

「ピンポ〜ン♪」