春夏秋冬



「卯月が謝ってきた。自分が話したことのせいで夏は俺を避け始めたんだって。でも本当の話をしようとしても、とても言えそうな雰囲気にはならなかったって」

「本当の話?」


アキはおどおどして俺たちをただ交互に見てる。

でも今は頭に血が上ってて余裕がない。


「俺、賞品だったんだ」


・・・は?


「どっかの仲良しチームの優勝賞品に抜擢された。……いきなり」

「は?」

「何の関係もないゲームの優勝賞品に、俺の1日彼女面権が与えられて」

「へ?」

「彼女いないなら賞品になれって言われて、腕捕まれて外出たら睦月がいて」

「……」


……自分がバカらしく思えてきた。