「……アキ……」 「ねぇ、まだ怒ってるの?」 ……なんでアキがいんの? だってアキ……俺の家知らないはずだろ? それに気づいたことがある。 俺の親の姿が見えない。 確か帰ってきたときはいたはずだ。 なのに初めて来たような奴を勝手に一人で男の部屋に入れたりしないだろ? それに部屋も知ってるはずがない。 ってことは……。 「後ろ、誰がいんの?」 そう、誰かしら俺の母親が知ってる奴がいるってこと。 「……あ、うん……」 秋は目で後ろにいる奴を呼んだ。