雪も溶け、再びこの季節が巡ってきた今日この頃。
次の未来に向けての準備期間に、彼女を家に迎え入れました。
「妹がいると思うけど、いい奴だから緊張しなくても大丈夫だから」
「う、うん」
緊張している様子の睦月は、すごく可愛い。
困った顔をしたり、潤んだり、そういった顔をされると思わず守りたくなる。
やっぱり笑顔が一番可愛いけどね。
居間の扉を開くとそこには思っていた通りの妹、それにもう一人いた。
「あ、おかえり。……か、彼女?」
「そう。睦月っていうんだけど……」
俺の横に突っ立っている睦月。
「……お、お兄ちゃん……?」
「あぁ、睦月も来たんだ?」
卯月と妹が付き合ってる事実を初めて知った睦月だった。
"丁度一年経ったね、卯月先輩"
"そんなに張り付くなって"
"夏、大好き"
"敬語、やめてくれる?"
四人そろって春夏秋冬。
恋はいつどこで芽生えるかは、誰にもわからない。
end...



