「今から飾り付けする?」

それでも笑顔で聞いてくる秀。

「………する」


久しぶりにベッドから…部屋からでた。

「碧、平気?寒くない?」

「平気」

さっき自分が上着を何枚も着せたくせに、心配症……


廊下の向こうの大広間が、だんだん近づいてくる。

大広間の真ん中に、モミの木が一本。

本当に持ってきたんだ……。


「何やってんの碧。早く飾りつけするよ」

大広間に着いた途端飾りつけを開始する秀。

あたしより楽しんでるじゃん……