「マジうざいんだけど!陽もういこ?何なら警察でも呼ぶ?」 「呼ぶなら呼びなさいよ!」 「いや、警察はよそう。もう行こうぜ?」 頭に血の上っているあたしと夏海の間に割って入ると、陽は夏海を宥めながらあたしに背を向け歩きだした。 「もう嫌……」 あたしはこの日、大切な親友までも失った。