「……勝手なこと言わないで。あたしは浮気なんてしてない。それに陽にだってお金借りてないでしょ?!」 何かが頭の中でプチンと切れた。 あたしはずっと大切な彼氏と親友に裏切られていた。 二人はあたしを影で笑っていたに違いない。 あたしは……大切に想っていた二人に利用されていたんだ。 「ちょっと、何すんのよ!!」 咄嗟に夏海に飛びかかり腕を掴むと鬼のような形相でその手を振り払われた。