二階を見上げその声の主を目で追う。 「今日はなんか旨いもんでも奢るよ」 「本当?嬉しい!」 腕を絡ませ階段を降りてきた男女はあたしに気付き、互いの顔を見合わせた。 「何で……?」 あたしは震える体を両腕で押さえそう呟いた。