「またデートしてください」 「今度はあたしがアイス奢るから。トリプルでもなんでもあんたが好きなの頼んでいいからね」 「分かりました。じゃあまた学校で」 公園を出るとユーヤは嬉しそうに微笑みあたしに手を振った。 その後ろ姿は年下ということを忘れてしまいそうなくらい大きくて。 「ユーヤありがとう。あたし負けないからね」 そう呟くとあたしは一度大きく深呼吸をした後、陽のアパートを目指して歩きだした。