「先輩、どうでしたか?」 「やっぱり妊娠してなかったよ」 「そうでしたか……」 待合室で待っていたユーヤは複雑そうな表情であたしを見た。 「ねぇ、ずっとここで検査が終わるの待ってたの?」 「はい」 「気まずくなかったの?」 「あぁ、他の人の目ですか?全然です」 待合室にいた妊婦たちはあたし達を好奇の眼で見つめていた。