「どうでしたか……?」 「……陰性だった」 90%以上の性能を誇るキットに妊娠を示す線は現れなかった。 何も言わずに小さく頷くとユーヤは近くのベンチにあたしを座らせた。 「先輩、一つだけ聞いてもいいですか?」 「……何?」 「その手首どうしたんですか?」 そう指摘されあたしは咄嗟に左手を体の後ろに隠した。