「陽!やめて!!痛いよ!!」 髪を掴まれたままリビングまで引きずられ、そのままあたしは床に放り投げられた。 フローリングの上で芋虫のように体を丸める。 そんなあたしに容赦なく陽の爪先が飛んでくる。 「そんなに俺と別れたいのか……?」 「ごめんなさい……。ごめんなさい……」 頭を両手で抱え込み陽の蹴りに耐える続けていると、陽はピタリと動きを止めた。