「陽はどうしてほしい……?」 「堕ろす以外に選択肢なんてないだろ?」 『産んでほしい』 そんな僅かな希望さえ陽は呆気なく打ち砕いた。 シーンっと静まり返る室内に重たい空気がたち込める。 「陽……もう別れよう?」 あたしは思わずそう口にしていた。 陽に尽くしてきたけれどもう限界だ。 陽はあたしをモノとしてしか見てくれない。 都合のいい時に抱くことができ、身の回りの世話をしてくれる女。 その程度にしかあたしを見てくれていないことは明白だった。