「早く検査して病院に行ったほうがいいですよ。最近は簡易キッドも薬局で売ってるらしいので」


「……だね」


確かにユーヤの言うとおりだ。


逃げていても問題は解決しない。


「今日彼氏に話してみる。話聞いてくれてありがとう」


「いえ。今日は体調も優れないみたいだし早退したほうがいいですよ」


「うん……。そうする」


「僕に出来ることがあれば何でも言ってくださいね」

そういうユーヤの目が少しだけ悲しそうで。


あたしはそんなユーヤから目を反らすことができなかった。