「何か飲む?」 「あー、大丈夫」 ユーヤは暇さえあれば、あたしのアパートに遊びに来るようになった。 最初は少し照れくさかったけれど、今はユーヤがいる生活が当たり前のようで。 「ねぇ、ユーヤのアパートの家賃っていくら?」 「5万。アリサのアパートは?」 「同じくらい」 「そっか。じゃあ、一緒に住んだら安上がりだね」 「んー……そうだねぇ……あ!!!」 ユーヤの何気ない一言にあたしは思わず声を上げた。