ユーヤが退院して半月が過ぎた。 入院代は陽が全額負担してくれたとユーヤが申し訳なさそうに言っていた。 時折ユーヤの病室に陽がお見舞いに来ていたらしい。 でもあたしは一度も陽と鉢合わせたことがない。 「あの時は警察に色々聞かれて大変だったよ」 ユーヤはベッドに腰掛けながら大きく背伸びをしながら苦笑いを浮かべる。 「ユーヤすごい怪我してたもんね」 「そうそう。顔に痣があったから傷害事件かもしれないって。でもうまくごまかしといたけど」 陽をかばってかユーヤは警察に何も話さなかった。