「俺が味わった痛みをいつか優也に思い知らせてやろうってずっと思ってた」 あたしにちょっかいを出していたユーヤ。 その話は夏海から陽の耳に入った。 『木下優也』 陽はその名前を聞いた瞬間、全身の毛が逆立つような感覚を覚えた。 あいつの大切なものを全て奪ってやる。 立ち上がれないくらいの痛みを。 そしてユーヤの誕生日。 陽はユーヤのアパートを訪れた。