「美味しい!」 あたしが作ったお弁当を嬉しそうに食べているユーヤの顔が未だに忘れられないんだ。 本当はお母さんに手作り弁当を作ってほしかったね。 お母さんの愛情がもっと欲しかったんだよね? ユーヤが時折見せる辛そうな表情の裏に隠れていた心の傷を、どうしてもっと早く気付いてあげられなかったんだろう。 今更ね、そんな風に考えてる自分が嫌になるよ。