「アリサ……痩せた?ご飯ちゃんと食べてる?」 「ん……少しは……」 そう答えてみたけれど、明らかに体の線が細くなったのを自分自身が一番分かっていた。 あの日以来、まともに眠れぬ夜が続いている。 食事もほとんど喉を通らず、食べても味を楽しむ余裕なんてない。 ただユーヤのことが気がかりで。 「いつ目を覚ますか、断言はできません」 そんな主治医の言葉通り、ユーヤは目を瞑ったままベッドに横になっているだけだった。