24/7~キミを想う~【完結】


「アリサ、感謝しろよ?お前が払うはずの金、全部こいつが払ってくれてたんだから」


あたしが払うはずのお金を……ユーヤが?


陽の言葉に以前陽に払うように命じられた『手切れ金』を思いだす。


「あれは陽がもういいって……」


「いいわけないだろ。俺がそんなに甘ちゃんだって思ってたのか?」


センスがわりに札束で顔を仰ぐ陽を見て怒りが込み上げてくる。


「どうして……どうしてユーヤに……」


あたしに払う能力がないと分かったから?


ユーヤがあたしと付き合っていたから?


「どうして?」という言葉ばかりが頭に浮かび、消えていく。


すると、陽は札束をテーブルに投げつけながら冷めた目をユーヤに向けた。